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  • 執筆者の写真空-Sora-

泣いて、泣いて、泣いて

最年少チャレンジャーTくん(2年生)

いつもは元気いっぱいの挨拶をしてくれるのですが、この日は出発前から不安そうな表情でした🥺


予定通り富士山駅に到着し、9時にハイキングスタート!

歩き始めること10分。「首が痛い…」


背丈の半分ほどのリュックは、3日分の服とレインウェア、水2L、お弁当、補食など子どもが弱音を吐くには十分な重さです。

でも、その為に彼らは何度も山に登りトレーニングをしてきました。

こんな調子で大丈夫かなぁ…

僕は不安になっていました🥺


そしてスタートから30分。

とうとう、「重たい、もう持てない!」と言い出し、4年生キャプテンにあっさりパス🤦‍♂️

軽くなった彼はとても嬉しそう😂

けれど10分後の休憩場所でやっぱり自分で持つ!と決心し、そこからはずっと自分で持っていました👏

内心ホッとしたのも束の間、また「首が痛い…お家に帰りたい…」とぐずり始めまます😭


それでもなんとか堪えて進み続け、あと少しでお昼休憩地点という所で、無情にも大粒の雨が降り出しました。ただでさえ、五合目までの長い道のりと荷物の重さから辛くてギリギリだったのに、そこへ突然の雨。Tくんの心が限界に達し、涙が溢れ出しました😭


そこからは

「ママに会いたい…」

「辛い…」

「もうヤダよ~」

を繰り返し、ずっと泣き続けました。

最初、周りの仲間は、優しい声をかけてくれていましたが、辛いのはみんなも同じ。次第に「え、Tくんまだ泣いてるの?」と呆れられてしまうほどでした😂



Tくんは今までたくさんのGRIT ZEROイベントに参加してくれていましたが、ここまで泣くのは初めてのことで、本当に辛いんだろうなというのが伝わってきてたので、泣きながらでも歩き続ける彼がすごいなぁと思っていました。


そんな中、突然Tくんから「どうしたら落ち着くことができる?」と聞いてきました。

彼の中で「泣きたくない、我慢したい、けど、涙が溢れてしまう」という葛藤があったんだと知り、辛くてしょうがない状況なのに、涙を堪え前を向こうとする彼の意志に胸を打たれました😳


その後3時間ほど泣き続けましたが、なんとか五合目の佐藤小屋に到着!

本当によく頑張った…😭

全てを出し切ったTくんは、眠くて眠くてしょうがない…。

遊び疲れた赤ちゃんのように半分寝ながら夕食を食べていました🥹


二日目。

僕はTくんが心配でした。

あれだけ泣いて、辛い思いをして、心が折れてしまってはいないかと。

しかし、心配とは裏腹に、朝からTくんの元気な声が聞こえてきました。加地コーチが注意するほどにうるさかったです🤣


二日目は距離は短いものの、岩場が多く一日目よりも難易度が上がります。登り始めて4時間が経った頃、Tくんにインタビューをしてみました。

すると意外な言葉が…

「楽しい」という言葉を聞いたときには本当に驚きました。てっきり昨日のことを引きずって暗い気持ちになっていると思ったからです。

子どもたちは「今」を生きることが得意です。きっと昨日は昨日、今日は今日で目の前のことに一生懸命に生きているんだなと感じました。


また登り方も進化していて、首や肩が疲れないように前屈みになり進む技術を身につけていました。そうやって工夫したことで、二日目は重くて泣くということはありませんでした😳


三日目。

スタートこそ手袋がない事件で泣きはしたものの、先頭を歩くTくんが遅れをとっている仲間に「頑張れ!」と応援する姿がみられました!

そして遂に、仲間と共に登頂に成功‼️

三日目も弱音を吐くことはありましたが、初日に比べると涙を堪えるシーンが増えて、ほとんど泣くことはありませんでした。

三日間という短い期間でしたが、Tくんは確実に強く、逞しくなりました。

こんなに辛くて泣いた経験はなかったんじゃないかな?

それを乗り越え、最後までやり抜いたTくんは、ちょっとやそっとのことでは諦めないでしょうし、自分はやればできる!という自信がついたんじゃないかなと思います。


これからのTくんの成長がますます楽しみです😌

感動をありがとう✨

これからもたくさんの喜怒哀楽を仲間とシェアしていこうね!




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