先日の4-6歳クラスで、立ち幅跳びにチャレンジしました。
C君(3歳11ヶ月)は、その日で跳べなかった距離を跳び越えることができるようになりました。
私たちコーチは跳び方を教えていなかったんですが、さまざまな跳び方を試しているうちに、翼が生えたように腕を背後から前方に振り出す跳び方になりました。
後方からの腕の振込は、カラダをよりダイナミックに使うことが求められるのでより高度なテクニックと言えます。図3の文部科学省の資料によると発達段階が上位になるにつれ腕振りがダイナミックになります。C君はパターン4にあたります。
腕振りがダイナミックになっていくことは当たり前のようかもしれませんが、実はそうではありません。中学バスケットボールで全国大会に出場する選手でも腕をダイナミックに使えず跳躍力を生かし切れていない選手はいるのです。
おそらく、ドリブルやシュートなでのボール操作の経験はたくさん積んでいるのですが、跳ぶという基本動作をバスケットに出会う前にやり込めなかったことが関係していると思います。
ちなみに、跳ぶだけでなく、受け身や転がるの基本動作の経験も少なくなっていると思われます。床に手をついて骨折する選手が増えているようだからです。幼児期の運動の多様さ、反復数が減少傾向にある時代であり、今後運動パフォーマンスの伸び悩みやケガは増加していくでしょう。
話を本題に戻しますと、C君はさまざまな跳び方を試しているうちに、ダイナミックな腕振りに出会えたことは偶発的な出来事かもしれませんが、自らコツを探りだせました。まだ、自在にコツを使いこなす段階ではないですが、そのステップへ第一歩を踏み出したことは間違いないです。今後のC君をはじめ子供達の成長が楽しみです!
参考資料
第二章 基礎的な動作を身につけることの重要性. P32 図3「跳動作」の動作発達段階の特徴
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