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  • 執筆者の写真加地-KAJI-

進化を導く山道

更新日:2020年11月20日



山道は進化を導く道

 GRIT NATION Kids(以下、GRIT KIDS)では、山道を子どもの体力・運動能力を伸ばす道、つまり進化を導く道であると考えています。


理由は3つあります。一つ目は、移動系のさまざまな動作を発揮・洗練できること。二つ目は、動作を巧みにすることができること。三つ目は、運動有能感を高めることができることです。


1.移動系のさまざまな動作を発揮・洗練できる

 文科省幼児期運動指針ガイドブックには「体のバランスをとる動き」、「体を移動する動き」、「用具などを操作する動き」を幼児期に獲得することができるようになると書かれています。


GRIT KIDSでは、ガイドブックの動きを他文献を参考に「平衡系」、「移動系」、「操作系」にわけ、4歳〜10歳(幼少期)で40ほどの動きの習得が必要であると考えています。

習得された動きは、意欲的に繰り返されることで、洗練(安定化、効率化)されていきます。山道では主に歩く、走る、跳ぶなどの動きが繰り返し発揮され、洗練されていきます。


2.動作を巧みにすることができる

 ロシアの生理学ニコライ・ベルンシュタイン(1896-1966)は、あらゆる状況並びあらゆる条件下において解決策となる運動を見つけることが巧みさの本質であると述べています。


 私は状況・条件を構成する要素は下記イラストの項目があげられると考えています。



山道は「地形」が、都会と大きく異なります。山道は都会の安全で移動しやすい整えられた道と異なり様々な表層を現します。そのため、あらゆる状況がつくりだされ、動きを山道に適応させるために様々な調整が求められます。

 

登山による様々な調整の経験が、動作を巧みすることにつながり、スポーツをより楽しめるようになると考えています。


ちなみに、高齢の入院患者さんは、病院内では問題にならなかった歩行が、自宅で困難になる場合があります。病院内は安全面が配慮され段差がありませんが、自宅内にはドアの敷居、絨毯などに段差があり歩行が不安定になることがあります。リハビリテーションでは、家屋構造、自宅周辺の環境を配慮して様々な状況下で歩行練習がされることがあります。


3.運動有能感を高めることができる

 運動有能感は自分はできるんだという自己概念であり、行動の積極性や活動性を高め、結果的に運動能力の向上につながります

力いっぱい楽しく運動したり、努力して運動をやり遂げたりするといった達成感が運動有能感を育みます。


昨年、GRIT NATION Kidsの子どもたちとコーチのみで登山に挑戦しました。登山前は子どもたちには登山に対する不安の声や緊張する面持ちはありましたが、登山後は自信に満ちた顔になったり、親御さんや友達に自慢をする子がいました。子どもたちが難しい運動課題で落ち込んだ時は、登山の経験を想起させると奮起することもありました。

まとめ

山道は移動系動作を鍛え運動有能感を育めることのできる道であり、進化を導く環境です。お子さんと登山をされる際は、子どもの様々な調整を見つけることができます。そして、達成感を得た充実した顔を見ることができるのではないでしょうか。


最後に

 GRIT KIDSのコンセプトは都会っ子の野生化です。子どもたちは、たくさんの遊具を揃えたジム、アスレティック公園、山など様々な環境で、「平衡系」、「移動系」、「操作系」の動作を習得できます。そして、スポーツを楽しめるように体力・運動能力を高めることができます。


 11月23日には、運動有能感と運動能力を高めるために、子どもとコーチのみで登山や公園でのアクティビティに挑戦します!


そして、親御さんは仕事・家事で乱れた身体の軸や関節を整えることができるPilatesに挑戦です!


詳細、お申し込み方法は下記URLからご確認いただけます。


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ご拝読ありがとうございました^ ^


参考資料

・ニコライ A. ベルンシュタイン.(2004).デクステリティ 巧みさとその発達. 金子書房.

・杉原隆 他. (2014).幼児期における運動発達と運動遊びの指導. ミネルヴァ書房.

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